資格なしでプログラマーになることは可能?未経験からの転職で本当に必要なスキルと準備を解説
IT業界に転職したい

「プログラマーになりたいけど、情報処理の資格を持っていない…」 「未経験で資格もないのに、IT企業は雇ってくれるの?」
こんな不安を抱えている20代の方は多いのではないでしょうか。結論から言うと、プログラマーになるために資格は必須ではありません。
実際、現場で活躍するエンジニアの中には、資格を一つも持たずに未経験からスタートした人が数多くいます。IT企業が重視するのは「資格の有無」ではなく、実務で使えるスキルと自ら学び続ける姿勢です。
この記事では、資格なし・未経験からプログラマーを目指すために必要な準備とスキル、そして効率的に就職を実現する方法を具体的に解説します。
この記事でわかること
プログラマーに資格が不要な理由
採用担当者が知りたいのは、あなたが実際に何を作れるか、どう問題を解決できるかです。資格は「最低限の知識がある証明」にはなりますが、それだけで採用が決まることはほぼありません。
IT業界は技術の進化が非常に速く、数年前の資格内容が現場では使われていないことも珍しくありません。特に20代の未経験者であれば、資格取得に半年かけるよりも、その時間で実際にコードを書き、アプリを作る経験を積む方が、就職後のスタートダッシュに有利です。
履歴書の資格欄が空欄でも、ポートフォリオ(自分で作った成果物)があれば十分に戦えます。むしろ「資格は持っているが実務経験がない人」よりも、「資格はないが簡単なアプリを自力で作った人」の方が評価されるケースも多いのです。
企業が未経験者の採用で本当に見ているポイント
資格がない分、何をアピールすべきか。現場の採用担当者が未経験者に求めるのは、以下の3つです。
1. 基礎的なプログラミングスキル
まずは、目指す分野に応じた言語の基礎を固めましょう。
- Web開発系:HTML、CSS、JavaScript
- AI・データ分析・バックエンド系:Python
重要なのは「文法を暗記している」ことではなく、「この言語で何ができるか」を説明できる状態です。例えば面接で「JavaScriptで何ができますか?」と聞かれたとき、「ボタンをクリックしたら画像が変わる仕組みや、フォームの入力チェックができます」と具体的に答えられることが大切です。
⚠️ よくある失敗例:Progateを3周したが、実際に自分で一からコードを書いたことがない。これでは面接で「何か作ったことありますか?」と聞かれたときに答えられません。
2. 自分で調べて解決する「自走力」
現場で最も重要なのは、エラーが出たときに自分で調べて解決する力です。プログラミング学習でよくある失敗は、教材の内容を写すだけで終わってしまうこと。
実際の開発現場では、毎日のようにエラーと向き合います。そのたびに先輩に聞いていては、チームの生産性を下げてしまいます。Google検索、公式ドキュメント、Qiitaやスタック・オーバーフローなどの技術サイトを使って自己解決する癖をつけましょう。
✅ 面接でアピールできるエピソード: 「チュートリアルを進めていて〇〇のエラーが出ました。最初は原因が分からなかったのですが、エラーメッセージでGoogle検索したところ、Stack Overflowで同じ問題の解決策を見つけ、自分のコードに適用して解決できました」
このように、問題解決のプロセスを語れることが「自走力」の証明になります。
3. 実際に動くポートフォリオ(成果物)
「資格はありませんが、これを作りました」と示せるポートフォリオは、何よりの証明書になります。
完成度の高さよりも、「なぜこの機能を作ったのか」「どこに苦労してどう解決したか」を自分の言葉で語れることが大切です。面接では、この成果物をもとに技術的な会話が展開されることも多いため、準備は必須といえます。
ポートフォリオの作り方:採用担当者が評価するポイント
未経験者にとって最大の武器となるポートフォリオ。しかし、「何を作ればいいか分からない」「どのレベルまで作り込めばいいか分からない」という声をよく聞きます。
最低限クリアすべきレベル
未経験者のポートフォリオに求められるのは、以下の3要素です。
1. 自分で考えた機能が一つでもある チュートリアルをそのままコピーしただけでは評価されません。例えばToDoアプリなら「完了したタスクの背景色を変える」「期限が近いタスクを目立たせる」など、小さくても自分で考えた機能を追加しましょう。
2. コードが読める状態になっている 変数名や関数名が適切で、コメントが書かれているか。他人(=採用担当者)が読んで理解できるコードを書く意識が、チーム開発への適性を示します。
3. GitHubで公開されている GitHubは開発者のSNSのようなもの。ポートフォリオをGitHubに公開することで、コード管理の基礎スキルもアピールできます。
GitHubの基本的な使い方
GitHubを使ったことがない方のために、最低限の手順を紹介します。
- GitHubアカウントを作成(無料)
- 「New repository」で新しいプロジェクトを作成
- 自分のPCで作ったコードをGitでcommit & push
- README.mdファイルに、プロジェクトの説明を記載
READMEに書くべき内容
READMEは、あなたの成果物の「説明書」です。面接官が最初に読む部分なので、以下の内容を含めましょう。
# プロジェクト名
## 概要
このアプリは〇〇を管理するためのWebアプリです。
## 使用技術
- HTML/CSS
- JavaScript
- (使ったライブラリがあれば記載)
## 機能
- タスクの追加・削除
- 完了したタスクの色分け表示
- ローカルストレージでのデータ保存
## 工夫した点
- ユーザーが直感的に操作できるよう、ボタンの配置を工夫しました
- スマホでも見やすいレスポンシブデザインにしました
## 苦労した点
- ローカルストレージへのデータ保存で、JSONの扱いに苦戦しました
- エラーメッセージでGoogle検索し、MDNのドキュメントを読んで解決しました
このように、技術的な部分だけでなく、思考プロセスや問題解決の過程を書くことで、あなたの成長ポテンシャルが伝わります。
成果物のアイデア例
「何を作ればいいか分からない」という方のために、未経験者向けの定番テーマを紹介します。
- ToDoリスト:基本中の基本。追加・削除・完了機能を実装
- 天気予報アプリ:Web APIの使い方を学べる
- ポートフォリオサイト:自己紹介と成果物をまとめたWebサイト
- 簡易家計簿:収入と支出を記録し、合計を表示
- タイマーアプリ:カウントダウン機能とアラート表示
完璧を目指す必要はありません。今の自分にできるベストを形にすることが重要です。企業は完成度よりも、「自分で考えて作り上げた経験」と「継続して学ぶ姿勢」を見ています。
未経験からプログラマーを目指す学習ロードマップ
独学で闇雲に学ぶと挫折しやすいため、段階的な学習計画が必要です。以下のロードマップを参考にしてください。
STEP1:基礎学習(1ヶ月)
👉 やること:
- Progateで、HTML/CSS/JavaScriptの基本文法を学ぶ
- ドットインストールで動画を見ながら手を動かす
✅ ゴール: 「変数とは何か」「if文とfor文の違い」を説明できる状態
⚠️ よくある挫折ポイント: 同じ教材を何周もして満足してしまう。1周したら次のステップへ進みましょう。
STEP2:環境構築(1週間)
👉 やること:
- Visual Studio Code(VSCode)をインストール
- ブラウザで自分の書いたHTMLファイルを開けるようにする
- Gitをインストールし、GitHubアカウントを作成
✅ ゴール: 自分のPCで、コードを書いて実行できる環境を整える
⚠️ よくある挫折ポイント: 環境構築でつまずいて諦める人が多いです。分からなければ「VSCode 初期設定」などで検索し、動画や記事を参考にしましょう。
STEP3:チュートリアル制作(1ヶ月)
👉 やること:
- Udemyや書籍を見ながら、簡単なWebアプリを一つ完成させる
- 写すだけでなく、一度完成させた後、自分なりの機能を追加する
✅ ゴール: チュートリアルに独自要素を加えた成果物をGitHubに公開
🔵 学習のコツ: コードを写すだけでなく、「この行は何をしているのか」を理解しながら進めましょう。分からない部分はコメントアウトして、動作がどう変わるか実験するのも有効です。
STEP4:オリジナル制作(1~2ヶ月)
👉 やること:
- 自分のアイデアで、一からアプリを作る
- エラーが出たら、Google検索やStack Overflowで解決策を探す
- 完成したらGitHubに公開し、READMEを充実させる
✅ ゴール: 面接で「これを作りました」と自信を持って見せられる成果物
🔵 モチベーション維持のコツ: SNS(TwitterやQiita)で学習記録を発信すると、同じ境遇の仲間と繋がれます。また、毎日30分でもコードに触れる習慣をつけることで、挫折を防げます。
STEP5:転職活動開始(随時)
👉 やること:
- 求人サイト(Green、Wantedlyなど)やエージェントに登録
- ポートフォリオを見せながら企業への応募を始める
- 面接対策として、よくある技術質問への回答を準備
このロードマップなら、早ければ3~4ヶ月、じっくり取り組んでも6ヶ月程度で転職活動を始められます。
面接で本当に聞かれる技術質問と答え方
未経験者の面接では、難しいアルゴリズムを問われることはほぼありません。基礎的な概念を理解しているか、そして分からないことにどう対応するかが見られます。
よくある質問例
Q1:「変数とは何ですか?」
良い答え:「データを一時的に保存しておく箱のようなものです。例えば、ユーザーの名前を変数に入れて、後で画面に表示するときに使います」
Q2:「for文とif文の違いは?」
良い答え:「for文は繰り返し処理、if文は条件分岐です。for文は『10回同じ処理をする』ときに使い、if文は『もし〇〇なら△△する』という条件で処理を変えるときに使います」
Q3:「エラーが出たとき、どうやって解決しますか?」
良い答え:「まずエラーメッセージを読んで、何が原因か考えます。分からなければ、エラーメッセージでGoogle検索して、Stack OverflowやQiitaの記事を参考にします。それでも解決しなければ、コードを一行ずつコメントアウトして、どこでエラーが出ているか特定します」
「分からない」と答えるときの正しい伝え方
知らない技術や用語を聞かれたとき、黙り込んだり曖昧に答えたりするのは逆効果です。正直に「分かりません」と言った上で、どう調べるか・学ぶかを伝えましょう。
悪い例:「すみません、分かりません…」(そのまま黙る)
良い例:「申し訳ありません、まだその技術は学んでいません。ただ、公式ドキュメントを読んだり、実際に手を動かして試したりすることで、新しい技術を習得する自信はあります」
面接官は「完璧な知識」ではなく、「学び続ける姿勢」を見ています。
未経験歓迎求人で気をつけるべき3つのポイント
求人サイトで「未経験歓迎」と書かれていても、すべてが良い環境とは限りません。以下の点をチェックしましょう。
1. 研修制度が整っているか
入社後にしっかりとした研修があるかどうかは、未経験者にとって死活問題です。「OJTで先輩が教えます」程度の説明しかない場合、現場に放り込まれて苦労する可能性があります。
✅ 確認すべきこと:
- 研修期間は何ヶ月か
- 具体的なカリキュラムがあるか
- 研修後のフォロー体制はあるか
2. 開発環境が古すぎないか
使っている技術が10年前のものだと、転職時にスキルが評価されにくくなります。求人票や面接で、どんな言語やフレームワークを使っているかを確認し、モダンな技術を扱っている企業を選びましょう。
3. キャリアパスが明確か
3年後、5年後にどんなエンジニアになれるのか。昇給や昇進の基準は明確か。長期的なキャリア形成を考えると、こうした情報がある企業の方が安心です。
入社後のリアル:最初の3ヶ月で経験すること
未経験で入社すると、最初はどんな仕事を任されるのでしょうか。現場の声をもとに、リアルな流れを紹介します。
入社1ヶ月目:環境構築とコードリーディング
いきなりコードを書かせてもらえることは稀です。まずは開発環境のセットアップや、既存コードを読んで理解する作業が中心になります。
👉 やること:
- 会社の開発ツール(GitやSlackなど)の使い方を覚える
- 先輩が書いたコードを読んで、処理の流れを理解する
- 簡単なバグ修正を任されることも
✅ ギャップを感じるポイント: 「もっとガンガンコードを書けると思っていたのに、読むだけ…」と感じる人もいます。しかし、これは現場の開発スタイルやチームのルールを学ぶ重要な期間です。
入社2~3ヶ月目:小さな機能追加やテストコード作成
コードベースに慣れてきたら、小規模な機能追加を任されます。
👉 やること:
- 「ボタンの色を変更する」「入力フォームのバリデーションを追加する」など、影響範囲が小さいタスク
- テストコードを書いて、バグがないか確認する練習
✅ 先輩とのコミュニケーション術: 分からないことは早めに質問しましょう。ただし、「〇〇が分かりません」ではなく、「〇〇を△△で調べましたが、□□が分からず困っています」と、自分で調べた過程を伝えると印象が良くなります。
入社4~6ヶ月目:一つの機能を担当
ようやく一人で機能を実装する段階に入ります。
👉 やること:
- 「ユーザー登録機能」「検索機能」など、ある程度まとまった機能を担当
- コードレビューを受けて、改善点を学ぶ
✅ 成長を実感できる瞬間: 「自分が書いたコードが本番環境で動いている」と気づいたとき、大きな達成感を得られます。ここまで来れば、立派なエンジニアの仲間入りです。
転職サポートの活用も選択肢の一つ
ここまで読んで、「独学でポートフォリオを作って、求人を見極めて…は大変そう」と感じた方もいるでしょう。特に高卒や職歴に自信がない20代にとって、一人で全てをこなすのはハードルが高いのが現実です。
そんな方には、20代のIT転職に特化した転職サービスを活用する選択肢もあります。例えば「リクトレ」のようなサービスでは、就職が決まってから研修を受けられるため、高額なスクール費用を先に払う必要がなく、社員として給与を受け取りながらスキルを習得できます。
専任のキャリアアドバイザーが求人選びから面接対策までサポートしてくれるため、初めての転職活動でも安心して臨めます。独学に不安がある方は、こうしたサービスを検討してみるのも良いでしょう。
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まとめ:資格がなくても、正しい準備と行動で道は開ける
資格がないことは、プログラマーになる上での致命的な欠陥ではありません。大切なのは、実務で使えるスキルを身につけ、自ら学び続ける姿勢を持つことです。
この記事で紹介したポイントを振り返りましょう。
- 企業が見ているのは「基礎スキル」「自走力」「ポートフォリオ」
- GitHubで成果物を公開し、READMEに工夫点や苦労した点を書く
- 面接では「分からない」を恐れず、学ぶ姿勢をアピールする
- 独学が不安なら、転職サポートの活用も検討する
IT業界は、実力次第でどんどんキャリアアップでき、リモートワークやフレックスタイムなど柔軟な働き方も実現できる魅力的な世界です。もしあなたが「今の自分を変えたい」「手に職をつけたい」と思っているなら、今日から一歩を踏み出してみませんか?
よくある質問
Q:本当に資格なしで採用されますか? はい。未経験歓迎の求人では、資格よりもポートフォリオと学習意欲が重視されます。実際に多くの方が資格なしで内定を得ています。
Q:高卒で職歴に自信がなくても大丈夫ですか? 大丈夫です。20代であれば、これまでの経歴よりもこれからの成長ポテンシャルを見る企業が多く存在します。
Q:プログラミングに向いているか不安です まずは1ヶ月、Progateやドットインストールで学習してみてください。「楽しい」「もっと知りたい」と思えたら、適性がある証拠です。
Q:独学とスクール、どちらが良いですか? 独学でもスクールでも、どちらでもプログラマーになれます。費用を抑えたいなら独学、体系的に学びたいならスクールや転職サービスを活用しましょう。
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