【事務職で正社員になるのは難しい?】その理由と突破するための5つの対策

選考対策

20代の皆さんのなかには、「安定して長く働ける一般事務の正社員になりたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、実際に転職活動を始めてみると、「一般事務の正社員は難しい」という声を耳にして不安になることもあるでしょう。

確かに一般事務の正社員転職には競争が激しいという現実があります。でも、適切な対策と戦略があれば、必ず道は開けます。このコラムでは、一般事務の正社員転職が「難しい」と言われる理由から、それを突破するための具体的な方法まで詳しく解説します。

もしかすると、転職活動を進めるなかで「ITエンジニア」という新たな選択肢に出会うかもしれません。未経験からでもスキルを身につけることで、より良い条件での転職も実現できる可能性があります。

 

1. なぜ「正社員×事務職」は難しいと言われるのか

 

1.1 応募が集中しやすい職種の特徴

一般事務が「転職が難しい」と言われる最大の理由は、応募者の集中にあります。なぜこれほど人気が高いのでしょうか。

事務職の魅力 具体的な内容
働きやすさ 残業が比較的少なく、土日休みが基本
安定性 毎月決まった給与で、業績に左右されにくい
幅広い適性 特別な資格や経験がなくても挑戦しやすい
長期就業 結婚・出産後も続けやすい環境

 

こうした条件から、「未経験OK」「学歴不問」と記載された一般事務の求人には、1つの募集に対して100名を超える応募が殺到することも珍しくありません。競争の激しさが、転職の困難さを生み出しているのです。

 

1.2 派遣や契約が多い背景とは

企業側の視点から見ると、一般事務の業務内容には以下のような特徴があります。

【事務業務の特徴】
・定型的な作業が中心
・専門性よりも正確性が重視される
・繁忙期と閑散期の業務量の差が大きい
・システム化により業務効率が向上している

これらの特徴から、企業は「必要な時に必要な人材を」という考えで、派遣社員や契約社員を活用する傾向があります。正社員として雇用するよりも、人件費を抑えながら柔軟な人員配置ができるためです。

 

1.3 企業側の正社員枠の少なさ

実際のデータを見ても、事務職における正社員の募集は限られています。一般的な企業では、事務部門の正社員は全体の2〜3割程度で、残りは非正規雇用が占めているケースが多いのが現実です。

 

企業が正社員の事務職に求めるのは、単純な事務処理だけではありません。以下のような幅広い役割を期待されています。

  • 部署間の調整業務
  • 新人指導やマネジメント業務
  • システム導入時の社内調整
  • 経営層のサポート業務

つまり、「ただ事務をこなす人」ではなく、「事務を通じて組織を支える人材」を求めているのです。

 

2. 正社員採用を勝ち取る人の共通点

 

2.1 経験以外に見られているポイント

採用される方には、いくつかの共通した特徴があります。それは決して豊富な経験や高いスキルだけではありません。

企業の採用担当者が最も重視するのは「この人と一緒に働きたいか」という点です。具体的には以下の要素を見ています。

評価ポイント 重要度 企業が見ている内容
人柄・性格 ★★★★★ チームワーク、誠実さ、責任感
コミュニケーション能力 ★★★★☆ 報告・連絡・相談の適切さ
学習意欲 ★★★★☆ 新しいことへの取り組み姿勢
安定志向 ★★★★☆ 長期間働く意欲
基本的なPCスキル ★★★☆☆ Word、Excel、PowerPointの操作

 

2.2 長期就業への姿勢と安定志向

企業が正社員として事務職を採用する際に最も心配するのは「すぐに辞めてしまうのではないか」ということです。なぜなら、せっかく研修を行い、業務を覚えてもらっても、短期間で退職されると採用コストが無駄になってしまうからです。

そのため、面接では必ずと言っていいほど以下のような質問をされます。

  • 「なぜ正社員として働きたいのですか?」
  • 「将来はどのようなキャリアを考えていますか?」
  • 「結婚・出産後も働き続けたいと思いますか?」

これらの質問に対して、一貫した回答ができる方が高く評価されます。

 

2.3 スキル+人柄で評価される理由

技術的なスキルだけでなく、人柄を重視する理由は事務職の業務特性にあります。

事務職は社内のあらゆる部署とやり取りをする「ハブ」のような役割を担います。営業部から売上データの作成を依頼され、人事部からは採用関連の資料作成を頼まれ、経理部とは請求書の処理について相談する、といった具合です。

このような業務では、正確性はもちろん大切ですが、それ以上に「相手の立場に立って考えられる」「困った時に相談しやすい雰囲気がある」といった人間性が重要になります。

 

3. 採用につながる応募書類の工夫

3.1 「なぜ正社員を希望するか」の伝え方

履歴書や職務経歴書で最も重要なのは、志望動機です。特に「なぜ正社員として働きたいのか」という理由を明確に示すことが必要です。

効果的な志望動機の構成

1. 正社員として働きたい理由(安定性、責任、成長)
2. なぜ事務職なのか(適性、興味、将来性)
3. なぜこの会社なのか(企業研究に基づく具体的な理由)
4. 入社後のビジョン(3年後、5年後の目標)


3.2 派遣や非正規との違いを意識する

正社員希望の動機を書く際は、派遣や契約社員との違いを意識することが大切です。

 

避けるべき表現

  • 「安定した収入が欲しいから」
  • 「福利厚生が良いから」
  • 「ボーナスが欲しいから」

好まれる表現

  • 「長期的な視点で業務改善に取り組みたい」
  • 「会社の成長に貢献できる人材になりたい」
  • 「責任ある立場で成果を出したい」

 

3.3 信頼される自己PR・志望動機の例

以下は、実際に採用された方の志望動機の例です。

私が正社員として貴社の一般事務職を志望する理由は、安定した環境で長期的に会社の成長を支える仕事に携わりたいからです。

前職では販売職として3年間勤務し、お客様対応や売上管理などを通じて、正確性と迅速な対応の重要性を学びました。特に月末の売上集計作業では、複数の店舗データを統合し、わかりやすい資料を作成することで、本部の意思決定をサポートできたことに大きなやりがいを感じました。

貴社を志望する理由は、○○業界のリーディングカンパニーとして、今後も成長が期待できる環境で、私の強みである「細やかな気配り」と「チームワークを大切にする姿勢」を活かしたいからです。

入社後は、まず基本的な事務業務を確実に身につけ、将来的には部署間の調整役として、より幅広い業務に挑戦していきたいと考えています。

 

4. 面接で「この人に任せたい」と思わせるには

 

4.1 質問に対する一貫した答え方

面接では、書類に書いた内容と一貫性のある回答をすることが重要です。特に以下の3つの軸を意識して回答を準備しましょう。

質問の種類 回答のポイント 具体例
志望動機系 「なぜ・どうして」を3回繰り返せる深さ 「安定→責任→成長→貢献」の流れ
自己PR系 エピソード + 学び + 活かし方 「困難→対処→結果→学習→応用」
将来性系 現実的で具体的なビジョン 「3年後→5年後→最終目標」

 

4.2 会社とのマッチ度を示す工夫

企業研究の成果を面接で示すことで、「この人は本気で当社で働きたいと思っている」という印象を与えられます。

 

企業研究のポイント

  • 会社の理念・ビジョン
  • 主力商品・サービス
  • 業界での立ち位置
  • 最近のニュースや取り組み
  • 求める人材像

これらの情報を基に、「私の○○という強みは、貴社の△△という取り組みに活かせると考えています」といった具合に、自分と会社の接点を明確に示しましょう。

 

4.3 評価される話し方・態度

面接での話し方や態度も評価の重要な要素です。事務職では、社内外の多くの人とコミュニケーションを取る機会があるため、第一印象が特に重視されます。

 

好印象を与える話し方

✓ 適度なスピードで、はっきりと発音する
✓ 相手の目を見て話す(約3秒に1回程度)
✓ 質問の意図を理解してから回答する
✓ 具体的なエピソードを交える
✓ 「はい」「いいえ」を明確にする


避けるべき話し方

✗ 早口になったり、語尾が聞こえなくなる
✗ 視線があちこちに向く
✗ 質問と関係のない長い話をする
✗ 曖昧な表現を多用する
✗ ネガティブな表現を使う


5. 「難しい」から脱却する5つの戦略

 

5.1 応募企業の選び方を見直す

多くの求職者が有名企業や大手企業ばかりに応募しがちですが、視野を広げることで成功確率は大幅に向上します。

 

狙い目の企業特徴

  • 設立から10〜30年の成長企業
  • 従業員数50〜300名の中規模企業
  • BtoB事業が中心の企業
  • 地方に本社がある企業の都市部オフィス
  • 業界シェア2〜3位の企業

これらの企業は、大手ほど応募者が集中せず、かつ安定した経営基盤を持っていることが多いです。

 

5.2 事務+αのスキルを持つ

一般的な事務スキルに加えて、プラスアルファの能力があると大きな差別化要因になります。

 

需要の高いスキル

スキル分野 具体的なスキル 習得方法 転職への効果
ITスキル Excel VBA、Access、HTML/CSS オンライン学習、資格取得 ★★★★★
語学 ビジネス英語、中国語、韓国語 語学学校、アプリ学習 ★★★★☆
専門知識 簿記、社会保険労務士、秘書検定 通信講座、専門学校 ★★★☆☆
デザイン PowerPoint、Illustrator、Photoshop オンラインスクール ★★★☆☆

 

特にITスキルは、デジタル化が進む現代において非常に重要です。ExcelのVBA(マクロ)を使えるだけで、業務効率化に貢献できるため、企業からの評価は格段に高くなります。

 

5.3 転職時期や媒体を戦略的に活用

転職活動のタイミングと方法を工夫することで、競争を避けることができます。

 

転職に有利な時期

  • 4月入社を狙った2〜3月の募集
  • 下半期スタートの9〜10月の募集
  • 決算期直後の企業の募集

効果的な転職媒体の使い分け

  • ハローワーク:地元企業、中小企業が豊富
  • 転職サイト:幅広い選択肢、自分のペースで活動
  • 転職エージェント:非公開求人、専門的なサポート
  • 企業の直接応募:競合が少ない、熱意が伝わりやすい

 

しかし、ここで一つの重要な選択肢をご提案したいと思います

これまで一般事務の正社員転職について詳しく解説してきましたが、転職を検討されている皆さんには、もう一つの魅力的な選択肢があります。それが「ITエンジニア」という道です。

「え、ITなんて難しそう…」と思われるかもしれませんが、実は今、未経験からITエンジニアになる方が急増しています。その理由を見てみましょう。

 

ITエンジニアの魅力

  • 大幅な年収アップが期待できる(平均年収450〜600万円)
  • リモートワークや柔軟な働き方が可能
  • 手に職をつけることで、将来の安定性が高い
  • 年齢に関係なく、スキル次第でキャリアアップできる
  • 転職市場での需要が非常に高い

 

なぜ今、ITエンジニアなのか

現在、IT業界は深刻な人材不足に陥っています。経済産業省の調査によると、2030年には約45万人のIT人材が不足すると予想されています。この状況を受けて、多くの企業が「未経験歓迎」でエンジニアを募集しているのです。

 

未経験からITエンジニアになった方の声

「事務職からプログラマーに転職して2年になります。最初は不安でしたが、研修制度がしっかりしていて、先輩方も丁寧に教えてくれました。年収も以前より150万円アップし、在宅勤務も週3日できるようになって、ライフワークバランスが大幅に改善されました」(27歳・女性)

 

ITスキル習得なら「リクトレ」がおすすめ

もし少しでもITエンジニアという選択肢に興味を持たれたなら、ぜひ「リクトレ」のサービスをチェックしてみてください。

リクトレは、未経験からITエンジニアを目指す方のための包括的な支援サービスです。プログラミングスキルの習得から、実際の転職活動まで、一貫してサポートしています。

 

リクトレの特徴

  • 完全未経験からでも安心のカリキュラム
  • 現役エンジニアによる実践的な指導
  • 転職活動のサポートまで含まれたトータル支援
  • 多くの企業との提携による豊富な転職先
  • 受講者の転職成功率95%以上の実績

 

「高卒だから…」「文系だから…」「年齢的に…」といった心配は不要です。実際に、様々な背景を持つ方々がITエンジニアとして活躍されています。

 

6. よくある質問(FAQ)

 

6.1 正社員求人はどこで探すのが良い?

複数の媒体を並行して活用するのがおすすめです。

 

媒体別の特徴と活用法

  • 転職サイト:求人数が豊富で、自分のペースで探せる
  • ハローワーク:地元企業の求人が多く、相談もできる
  • 転職エージェント:非公開求人があり、専門的なサポートを受けられる
  • 企業の採用ページ:直接応募で熱意を示せる

特に転職エージェントでは、表に出ていない「非公開求人」を紹介してもらえることがあります。これらの求人は競争が少なく、条件も良いことが多いため、積極的に活用してみてください。

 

6.2 面接で正社員希望をどう伝える?

正社員希望の理由は、「自分のメリット」ではなく「会社への貢献」を中心に話すことが重要です。

 

良い例 「正社員として、長期的な視点で業務改善に取り組み、会社の成長に貢献したいと考えています。前職で身につけた○○のスキルを活かし、3年後には新人指導ができるレベルまで成長し、チーム全体の生産性向上に寄与したいです」

避けるべき例 「安定した収入が欲しく、ボーナスも魅力的だからです」

 

6.3 派遣から正社員に切り替える方法は?

現在派遣社員として働いている方が正社員を目指す場合、以下の方法があります。

紹介予定派遣を活用する 最初から正社員雇用を前提とした派遣制度です。通常3〜6ヶ月の派遣期間を経て、双方が合意すれば正社員として採用されます。

社内公募制度を利用する 派遣先企業に正社員登用制度がある場合は、積極的に挑戦してみましょう。派遣期間中の実績や人柄が評価されれば、採用の可能性が高まります。

転職活動で派遣経験をアピールする 派遣で培った経験や実績を整理し、転職活動でアピールポイントとして活用しましょう。特に複数の企業での経験は、適応力の高さとして評価されます。

 

7. お問い合わせ・ご相談はこちらから

一般事務の正社員転職は確かに競争が激しいですが、適切な戦略と準備があれば必ず実現できます。そして、もし新しい可能性に挑戦したいという気持ちがあるなら、ITエンジニアという道も検討してみてください。

特に、手に職をつけて長期的に安定したキャリアを築きたいという方には、ITエンジニアは非常に魅力的な選択肢です。技術の進歩とともに常に学び続ける必要はありますが、その分、年齢に関係なく成長し続けることができる職種でもあります。

リクトレでは、未経験からITエンジニアを目指す方への支援を行っています。プログラミングの基礎から実践的なスキル、そして転職活動まで、一人ひとりの状況に合わせてサポートいたします。

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この記事が、一般事務への転職を考えている皆様、そして新しい可能性を模索している皆様のお役に立てれば幸いです。どの道を選ぶにしても、しっかりとした準備と前向きな気持ちがあれば、きっと理想のキャリアを実現できるはずです。

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