IT事務の仕事内容と必要なスキル|未経験でも転職できる?徹底解説

向いてる仕事

最終更新日:2026年7月3日

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IT事務のイメージ

 

ひとことポイント
IT事務は「PCが使えれば未経験でも挑戦しやすい」職種。スキルを積めばエンジニアやITコンサルへのキャリアアップも狙える、伸びしろの大きい仕事です。

 

「IT事務って、どんな仕事なんだろう?」「未経験でも転職できるのか不安」と感じている方は多いのではないでしょうか。

 

IT事務は一般事務に近い働き方をしながら、IT業界に身を置けるポジションです。経産省の推計ではIT人材の不足は約50万人規模といわれており、IT業界全体で即戦力だけでなく未経験人材の採用を積極的に進めている背景があります。

 

この記事では、IT事務の仕事内容・必要なスキル・役立つ資格・平均年収・キャリアパスまでをまとめています。最後の章では未経験からIT事務に転職するための具体的な方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

 


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IT事務とは?一般事務と何が違うの?

「IT事務」という言葉を聞いて、「普通の事務とどう違うの?」と思った方もいるかもしれません。名前にITとついているだけで、実態はほぼ一般事務では?と思うのも自然です。でも実際には、かなり違います。

IT事務の仕事内容【具体例つき】

IT事務の主な業務は、大きく分けると次の3つです。

 

① 一般的な事務作業(事務ベース)

  • 資料作成・データ入力・スケジュール管理
  • 社内外のメール対応・議事録作成
  • 請求書・契約書などの書類管理

 

② IT特有の業務(IT事務ならでは)

  • 社内システムの管理・アカウント発行・権限設定
  • PCやネットワーク機器のセットアップ・トラブル一次対応
  • ヘルプデスク対応(社員からの「PCが動かない」「ログインできない」への回答)
  • ITベンダーとの調整・契約管理
  • 社内向けのマニュアル整備・IT研修のサポート

 

③ データ管理・分析補助

  • ExcelやGoogleスプレッドシートを使った集計・グラフ作成
  • 社内データの整理・データベース入力

 

一般事務と大きく違うのは、「社内のITに関する困り事に対応する」業務が加わる点です。エンジニアほど深い技術知識は不要ですが、基本的なITの仕組みへの理解は必要になります。

一般事務との違いを3つで整理

比較項目 一般事務 IT事務
主な業務 書類・データ管理、庶務 上記+社内システム管理・ヘルプデスク
必要知識 Officeスキル中心 Officeスキル+ITリテラシー
平均年収 約300〜350万円 約350〜450万円
キャリアパス 一般事務の範囲内 エンジニア・PM・ITコンサルへの道も

 

年収帯が一般事務より高めになる傾向があるのは、ITの専門知識が必要とされるぶん市場価値が上がるからです。

 

👉

IT事務は「事務スキル+ITの基礎知識」を持つポジション。一般事務より年収が高く、キャリアの広がりがあるのが最大の違いです。



 

 

IT事務に向いている人の特徴5つ

「自分はIT事務に向いているんだろうか?」と悩む方のために、採用担当者の目線からよく評価される特徴をまとめました。

 

① 学習意欲がある人
ITの世界は変化が速く、新しいツールや知識が次々と出てきます。「覚えることが多い」と感じる方もいますが、逆にいえば学んだぶんだけ評価されやすい環境です。

 

② 細かい作業が苦にならない人
システムのアカウント管理やデータ入力は、ミスが許されない細かい作業が多いです。正確性を保ちながら丁寧に作業を進められる人に向いています。

 

③ 人の役に立つことが好きな人
ヘルプデスク対応は「困っている人を助ける」仕事です。「PCが動かない!」と焦っている社員を落ち着かせてサポートできる人は、IT事務に向いています。

 

④ コミュニケーション力がある人
ITエンジニアと現場のスタッフの橋渡し役になることも多いです。技術的な内容をわかりやすく伝える力が求められます。

 

⑤ 几帳面・マルチタスクが得意な人
複数の案件を同時に抱えながら、それぞれに期限を守って対応する場面が多いです。

 

逆に「プログラミングが好き」「ゴリゴリ開発したい」という方には物足りないかもしれません。IT事務はあくまで「事務+IT補助」のポジションです。

 

👉

学習意欲+コミュニケーション力+几帳面さの3つが揃っていれば、未経験でもIT事務への転職はじゅうぶん狙えます。



 

 

IT事務に必要なスキル一覧

「スキルがなくて不安」という方に正直にお伝えすると、IT事務は入社時点で全スキルが揃っている必要はありません。ただし、以下のスキルがあると採用時に有利です。

PCスキル・Officeソフト

最低限として求められるのがWord・Excel・PowerPointの実務レベルの操作です。「使えます」という人は多いですが、採用担当者が見ているのはどの程度のレベルかです。

 

  • Excel:VLOOKUP・ピボットテーブル・グラフ作成ができると◎
  • Word:書式設定・目次挿入・差し込み印刷ができると◎
  • PowerPoint:見やすいスライド作成・アニメーション設定ができると◎

 

「普段使いできる」レベルより一段上を意識すると、面接で差がつきます。

ITリテラシーとセキュリティ意識

IT事務では、社内の情報システムを扱う機会が多くあります。そのため、以下の基礎的な知識が求められます。

 

  • ネットワーク・サーバーの基本的な仕組みの理解
  • セキュリティリスク(フィッシング・ウイルス・情報漏洩)の知識
  • クラウドサービス(Google Workspace・Microsoft 365等)の操作

 

「全部知らない」という方でも、ITパスポートを取得することで基礎を体系的に学べます(後述)。

ロジカル思考・コミュニケーション力

IT事務は技術職ではありませんが、「なぜこのエラーが起きているのか」「どの手順で解決できるか」を論理的に考える場面があります。また、エンジニアの話を現場スタッフにわかりやすく翻訳する役割も担います。

 

「技術よりも人と関わる仕事がしたい」という方に、IT事務はよくフィットします。

AIツールの基礎活用(2026年以降の新スタンダード)

2026年現在、生成AIを業務に取り入れる企業が急増しています。経産省も生成AI活用人材の需要が急増していると指摘しており、IT事務においても例外ではありません。

 

具体的には以下のスキルが求められ始めています。

 

  • ChatGPT・CopilotなどのAIツールを使った議事録作成・メール下書き
  • AIを使った社内ドキュメントの整備・検索効率化
  • 生成AI活用のルール策定・社員への研修補助

 

「AI×IT事務」のスキルセットは、今後の差別化に直結します。

 

👉

IT事務に必要なスキルは段階的に習得できます。まずExcel中級+ITパスポートを目指し、入社後にITリテラシーとAIツール活用を積み上げるのが現実的なルートです。



 

 

転職で差がつく資格3選

「資格は必須?」と聞かれると、答えは「必須ではないけど、あると有利」です。未経験からの転職では、やる気・学習意欲のアピールとして資格は効果的です。

ITパスポート

難易度:★☆☆ / 学習期間:1〜2ヶ月

 

国家試験の中でもっとも入りやすいIT系資格です。ストラテジー・マネジメント・テクノロジーの3分野を広く学べるため、IT業界の全体像をつかむのに最適です。

 

IT事務への転職時に「取得済み」と書けるだけで、面接での評価が変わります。まず1枚目の資格として取ることをおすすめします。

基本情報技術者試験

難易度:★★☆ / 学習期間:3〜6ヶ月

 

エンジニア寄りの資格ですが、IT事務でも「技術的な素養がある人材」として評価されます。プログラミングの基礎・アルゴリズム・ネットワーク知識を体系的に学べます。

 

将来的にエンジニアへのキャリアアップを視野に入れているなら、IT事務になったあとに取得を目指すとよいでしょう。

MOS(Microsoft Office Specialist)

難易度:★☆☆ / 学習期間:1〜2ヶ月

 

ExcelやWordのスキルを客観的に証明できる民間資格です。「Excelが得意です」という自己申告より、MOSの取得証明のほうが説得力があります。

 

事務職経験者がIT事務に転職するとき、スキルの可視化として取得するケースが多いです。

 

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転職前に取っておきたいのはITパスポート(またはMOS)の1枚。基本情報技術者はIT事務に慣れてから挑戦するのが現実的なラインです。

 


 

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IT事務の平均年収はどれくらい?

「年収が上がるかどうか」は転職の大きな判断軸ですよね。厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」のデータを使って、情報通信業の年収を確認してみましょう。

情報通信業の年代別平均年収(男女計)

年代 情報通信業の平均年収
20〜24歳 約299万円
25〜29歳 約345万円
30〜34歳 約420万円
35〜39歳 約469万円
40〜44歳 約527万円
45〜49歳 約569万円

 

出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2024/index.html

 

情報通信業全体の平均年収は約469万円(全年齢平均)で、全産業の平均を上回っています。ただし、IT事務はエンジニアよりも年収帯が低めになる傾向があります。

 

目安として、IT事務の年収は以下のレンジが一般的です。

 

  • 未経験入社時:250〜330万円
  • 3〜5年経験後:330〜450万円
  • スキルアップ・転職後:450万円以上も可能

 

「一般事務のまま働くよりIT事務のほうが年収が高い」「スキルを積めば年収アップの道がある」という意味で、転職先としての魅力は十分あります。

 

👉

IT事務の年収は未経験スタートで250〜330万円が目安。スキルを積んで転職・キャリアアップを重ねれば、情報通信業の平均(約469万円)に近づける可能性があります。



 

 

IT事務からのキャリアパスと将来性

「IT事務はゴールではなく、スタート」という考え方が、IT業界では一般的です。

エンジニア・PM・ITコンサルへの道

IT事務で実務経験を積むと、次のキャリアへの道が開けます。

 

未経験入社(IT事務)

インフラエンジニア・ネットワークエンジニア(年収400〜600万円)

ITプロジェクトマネージャー・ITコンサルタント(年収600万円〜)

 

IT事務でエンジニアとの連携経験を積むことで、「技術的な素養+コミュニケーション力+業務理解」を兼ね備えた人材として評価されやすくなります。採用担当者の目線でいえば、「IT事務経験者は育てやすい」という声も多いです。

AI活用人材としての需要が急増中

経産省の推計では、IT人材の不足は約50万人規模に上るとされています。さらに2025〜2026年にかけて、生成AIを活用できる人材の需要が急増しています。

 

IT事務として働きながらAIツールの活用スキルを身につけると、「AIを使って業務効率化できる事務職」として希少価値が高まります。これは、一般事務にはないIT事務ならではの強みです。

 

👉

IT事務は「エンジニアへのステップ」にも「AI活用人材」にもなれる職種。スキルアップ次第でキャリアの幅が大きく広がります



 

 

未経験からIT事務に転職する方法

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IT事務に関するよくある質問

 

Q1. IT事務は未経験でも転職できますか?

はい、転職できます。IT事務は一般事務のスキルをベースにITの基礎知識をプラスした職種なので、未経験OKの求人が多いです。PCの基本操作ができて、ITパスポートなどの資格があると採用率が上がります。

 

Q2. IT事務になるのに必要な資格はありますか?

必須資格はありませんが、ITパスポートかMOSを持っていると採用時にアピールになります。どちらも1〜2ヶ月の学習で取得を目指せます。

 

Q3. IT事務の平均年収はどれくらいですか?

未経験入社時は250〜330万円が目安です。経験を積むと330〜450万円程度まで上がるケースが多く、エンジニアへのキャリアアップを経ると情報通信業の平均(約469万円)に近づける可能性があります(出典:厚労省 令和6年賃金構造基本統計調査)。

 

Q4. IT事務と一般事務では何が違いますか?

一般事務はWord・Excelを使った書類管理・庶務が中心です。IT事務はそれに加えて、社内システムの管理・ヘルプデスク対応・IT機器のセットアップなど、ITに関する業務が加わります。年収帯は一般事務より高めになる傾向があります。

 

Q5. IT事務からエンジニアになれますか?

なれます。IT事務でエンジニアとの連携経験を積みながら、基本情報技術者などの資格を取得してキャリアチェンジするルートが一般的です。SHIFT TERAS CAMPUSなどのスクール型サービスを活用する方法もあります。

 

Q6. IT事務の仕事はきつい・つらいですか?

覚えることが多い点では「きつい」と感じる人もいます。特に入社直後はITの専門用語や社内システムの把握に時間がかかります。一方で、リモートワーク・フレックスタイムが使える職場が多く、長期的に見ると「働きやすい」という声が多い職種です。

 

Q7. IT事務に向いていない人はどんな人ですか?

「PCをほとんど使ったことがない」「ITに全く興味がない」という方には難しいかもしれません。また、「人とほとんど関わらず黙々と作業したい」という方も、ヘルプデスク対応などがある点でギャップを感じる可能性があります。

 

Q8. 転職活動はどこに相談すればいいですか?

IT事務・IT転職が初めての方は、ウズウズITやUZUZ第二新卒などの転職エージェントに相談するのがおすすめです。無料で転職サポートを受けながら、自分に合った求人を紹介してもらえます。

 

福島美遥

この記事の監修者福島美遥

  • 国家資格キャリアコンサルタント(登録番号:21066023)
  • メンタルヘルス・マネジメントⅡ種ラインケア
  • AFPファイナンシャルプランナー
  • 東京ITスクール 7つの習慣ファシリテーター
リクトレ編集部

この記事の編集者リクトレ編集部

IT転職・就活に特化したメディア「リクトレ」の編集部。未経験からのキャリアチェンジに役立つ情報を発信しています。

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