クラウドエンジニアはやめとけ?企業の8割が導入する今、きつい点と現実
IT業界に転職したい
最終更新日:2026年10月30日
本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています

「クラウドエンジニアは将来性があるって聞くけど、検索するとやめとけって出てくる。どっちが本当なの?」と迷っている方もいるのではないでしょうか。
障害対応で夜中に呼び出される、勉強が終わらない、未経験では相手にされない。そんな声を読むと、目指していいのか不安になりますよね。
実は、「やめとけ」と言われる理由のなかには、クラウドの仕事の実態とずれているものもあります。何がきつくて、何は思っているほどきつくないのかを分けて考えると、未経験からの進み方も見えてきます。
この記事では、総務省の情報通信白書と、厚生労働省の職業情報(job tag)の仕事内容や労働条件の記載をもとに、クラウドエンジニアのきつい点と現実を整理します。
最後の章では、未経験からIT職を目指せる転職サービスも紹介しているので是非参考にしてください。
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この記事でわかること
クラウドエンジニアは「クラウド上にシステムの土台を作る」仕事
クラウドエンジニアは、インターネット上のサービスを使って、会社のシステムが動くための土台(インフラ)を作り、守る仕事です。
クラウドとは、自分の会社でサーバーを買って置く代わりに、AWS(アマゾンのクラウドサービス)などからインターネット経由でサーバーやデータベースを借りる仕組みのことです。クラウドエンジニアは、そのうえでサーバーやネットワークの設定を組み立てていきます。
job tagには「クラウドエンジニア」だけの職業ページはなく、インフラエンジニアを指す「システムエンジニア(基盤システム)」のなかで、クラウドの仕事が説明されています。そのタスクの実施率を見ると、クラウドの仕事がインフラの中心になっていることがわかります。
基盤システムのSEの主な作業と実施率(クラウド関連を中心に)
| 作業 | 実施率 |
|---|---|
| ネットワーク、サーバー機器を監視し、問題や障害を検知する | 88.9% |
| クラウドに構築したITインフラの設定などを見直す | 84.4% |
| クラウド上でITインフラを構築する | 82.2% |
| クラウドで提供されるサービス内容の変化をフォローする | 77.8% |
| クラウドで提供されるサービスを調査、分析する | 71.1% |
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「システムエンジニア(基盤システム)」
インフラの仕事をしている人の8割以上が、クラウド上での構築や設定の見直しをしています。今では、「インフラエンジニア」と「クラウドエンジニア」の境目はかなりあいまいになっていると言えます。
インフラ以外も含めて、IT業界にどんな仕事があるかはこちらの記事で紹介しています。
クラウドエンジニアはクラウド上にシステムの土台を作る仕事。インフラの仕事をする人の82.2%が、クラウド上での構築に関わっています。
数字の裏側|クラウドを使う企業は8割を超えた
総務省「令和7年版 情報通信白書」によると、2024年にクラウドサービスを利用している企業は80.6%でした。全社で使っている企業と、一部の部門で使っている企業を合わせた数字です。
10社のうち8社がクラウドを使っている今、それを設計し、設定し、守れる人の仕事はなくなりにくいと考えられます。
では、求人の数や月給はどうでしょうか。job tagで、クラウドを含むインフラの仕事とほかのIT職を比べてみました。
インフラ・クラウドまわりのIT職の求人倍率と求人の月給
| 職種(job tag) | 有効求人倍率 | 求人の平均月給 |
|---|---|---|
| システムエンジニア(受託開発) | 2.54倍 | 36.4万円 |
| システムエンジニア(基盤システム) | 2.24倍 | 35.3万円 |
| 運用・管理(IT) | 2.2倍 | 31.8万円 |
| ヘルプデスク(IT) | 1.36倍 | 29.0万円 |
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)各職業の詳細ページ・求人統計(令和7年度ハローワーク求人統計を加工したもの)
クラウドを含む基盤システムのSEは、求人倍率2.24倍、求人の月給35.3万円です。仕事を探している人1人に対して2件以上の求人があり、月給も運用・管理より3.5万円高い水準にあります。
ただし、ここで知っておきたいのは、この求人の多くは経験者向けだという点です。クラウドの構築は、サーバーやネットワークの基礎がわかっていることが前提になります。「求人が多いから未経験でも入れる」とは限らないのが、クラウドエンジニアの難しいところです。
ほかのIT職も含めた求人倍率の比較は、こちらの記事でまとめています。
クラウドを使う企業は80.6%。基盤システムのSEは2.24倍・月給35.3万円と条件はいい一方、求人の多くは経験者向けです。
クラウドエンジニアが「やめとけ」と言われる5つの理由
クラウドエンジニアがやめとけと言われる理由として、よく挙がるのは次の5つです。
サービスの変化を追い続ける勉強が終わらない
AWSなどのクラウドサービスは、新しい機能が次々に追加され、仕様も変わっていきます。job tagでも、基盤システムのSEの77.8%が「クラウドで提供されるサービス内容の変化をフォローする」作業をしているとされています。一度覚えたら終わり、という仕事ではありません。
覚える範囲が広い
クラウドの設定をするには、サーバー、ネットワーク、データベース、セキュリティの知識がひととおり必要です。どれか一つが欠けていると、思わぬところでつまずきます。学ぶ範囲の広さに、途中で疲れてしまう人もいます。
未経験からいきなりは採用されにくい
前の章で見たとおり、クラウドの求人は経験者向けが中心です。「未経験可」のクラウドエンジニア求人の中には、実際は監視やヘルプデスクの仕事から始まるものもあります。思っていた仕事と違ったと感じて、「やめとけ」と言う人が出てきやすいところです。
ヘルプデスクから始まる場合の働き方や、そこから次の職種へ進む道は、こちらの記事でくわしく紹介しています。
設定ミスの影響が大きい
クラウドの設定は画面の操作やコードで簡単に変えられる分、一つのミスがシステム全体の停止や、情報の流出につながることがあります。job tagでも、基盤システムのSEの「ミスの影響度」は3.6と、運用・管理(3.4)やプログラマー(3.2)より高い数字です。
障害が起きると時間外の対応が必要になることもある
システムが止まると、会社の仕事やサービスが止まってしまいます。そのため、トラブルが起きたときは、夜や休日でも対応を求められる現場があります。
やめとけと言われるのは勉強の終わらなさ・範囲の広さ・入りにくさ・ミスの重さ・時間外対応の5つが理由です。
夜勤より「勉強の多さ」がきついのがクラウドの現実
「クラウドエンジニアも、インフラと同じように夜勤があってきついのでは?」と思った方もいるかもしれません。
job tagによると、基盤システムのSEの勤務は一般的に日勤です。工程ごとに納期があり、納期が近いときやテストの時期には残業が多くなる傾向があります。また、クラウド上でシステムを作る場合は、リモートで設定などの作業ができるとされています。
基盤システムのSEの働き方(job tagより)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 勤務時間 | 一般的に日勤。納期前やテスト工程では残業が多くなる傾向 |
| 働く場所 | クラウドで構築する場合はリモートで作業。サーバーを大量に設置する場合は顧客先に出向き、数か月〜1、2年になることも |
| 雇用形態 | 守秘義務などの関係で、ほとんどが正社員 |
| 年齢層 | 30〜40代が中心で、全体として年齢が高くなってきている |
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「システムエンジニア(基盤システム)」
24時間交代で見張る夜勤は、どちらかというと監視・運用の仕事に多い働き方です。クラウドの構築を担当するようになれば、日勤で、リモートを取り入れて働ける可能性は高まります。
その代わりに、仕事の外でも新しいサービスを学び続ける必要があります。体力的なきつさより、学び続けるきつさが大きいのがクラウドエンジニアの現実です。勉強そのものが苦にならない人にとっては、むしろ働きやすい仕事と言えるでしょう。
夜勤や監視の仕事がきついと言われるインフラエンジニアの実態は、こちらの記事でくわしく紹介しています。
クラウドエンジニアは日勤・リモートが多い一方、学び続ける負担が大きい仕事です。体力より勉強のきつさを覚悟しておきましょう。
未経験からクラウドエンジニアを目指す3ステップ
いきなりクラウドエンジニアとして採用されるのは難しいため、段階を踏んで近づいていくのが現実的です。
未経験からクラウドエンジニアまでの流れ
↓
② 運用・保守やサーバー構築の仕事で経験を積む
↓
③ クラウドの構築を担当する
① ITの基礎とサーバー・ネットワークを学ぶ
クラウドの知識は、サーバーとネットワークの基礎のうえに成り立っています。まずはLinux(サーバーでよく使われるOS)の操作や、ネットワークのしくみを学びましょう。
資格なら、基本情報技術者、LinuC、CCNAなどが知識の証明になります。AWS認定クラウドプラクティショナーのようなクラウドの入門資格は、基礎を固めたあとに取ると理解が深まりやすいでしょう。
② 運用・保守やサーバー構築の仕事で経験を積む
未経験の多くは、インフラの運用・保守や監視の仕事から始まります。この段階では、「なぜこの設定になっているのか」を意識して働くことが大切です。手順をこなすだけで終わらせず、構築の仕事に関わるチャンスを探しましょう。
運用・保守の仕事のきつさや、そこから抜け出す方法はこちらの記事にまとめています。
③ クラウドの構築を担当する
基礎と現場の経験がそろったら、クラウドの構築案件に手を挙げます。社内でクラウドへの移行を進めている会社なら、異動のチャンスもあります。最初からクラウドの案件が多い会社に入っておくと、この段階に進みやすくなります。
未経験からは基礎を学ぶ→運用・構築で経験→クラウドの構築への3ステップが現実的です。最初の会社選びで、たどり着きやすさが変わります。
クラウドエンジニアに向いている人・後悔しやすい人
向いている人
- 新しい技術を調べたり、試したりするのが好きな人
- 仕組みを理解してから手を動かしたい人
- 細かい設定を一つずつ確かめる作業が苦にならない人
- 夜勤のない働き方や、リモートワークをしたい人
後悔しやすい人
- 一度覚えたことで長く働き続けたい人
- 仕事の外で勉強する時間をまったく取りたくない人
- 「クラウドは楽で稼げる」というイメージだけで目指している人
未経験からクラウドエンジニアを目指してよくある失敗3つ
失敗1:「クラウドエンジニア募集」の求人名だけで入社を決める
原因は、求人のタイトルと実際の仕事を確かめないことです。入社後は監視やヘルプデスクだけ、というケースもあります。面接では、入社1年目の仕事内容と、クラウドの構築を担当するまでの流れを聞いておきましょう。
失敗2:資格の勉強だけを続けて、現場に出るのが遅れる
原因は、資格があれば採用されると考えてしまうことです。クラウドの資格は役に立ちますが、それだけで経験者として扱われることはまれです。基礎を学んだら、早めに現場で経験を積み始めるほうが近道です。
失敗3:サーバーやネットワークの基礎を飛ばして、クラウドだけを学ぶ
原因は、最新の技術に早く触れたいという焦りです。基礎がないまま設定を覚えても、トラブルの原因を突き止められません。遠回りに見えても、土台から学ぶほうが結果的に早くたどり着けます。
クラウドエンジニアで後悔しないためには、求人の中身・現場経験・基礎の3つを大切にしましょう。
未経験からクラウドエンジニアを目指すならこのエージェント
「クラウドの仕事にたどり着ける会社に入りたいけど、求人票だけでは見分けられない」と感じた方もいると思います。
IT業界にくわしい転職エージェントなら、入社後にどんな仕事から始まり、クラウドの案件にどう関われるかを確かめてから応募できます。未経験の20代が相談しやすい3社を紹介します。
ウズウズIT
ITエンジニアへの就職に特化したサービス
まずは無料相談【ウズウズIT】
ウズウズITは、第二新卒・既卒・フリーターといった20代の、IT業界への就職と転職を手助けしているサービスです。インフラエンジニアを目指す人の支援にも力を入れていて、クラウドの仕事にどうつなげていくかまで相談できます。
IT学習動画でサーバーやネットワークの基礎を学びながら転職活動を進められるので、ステップ①と②を同時に進めたい方にも向いています。
対象は、関東・関西・東海での就職を希望する18〜29歳の方です。
- IT分野の就業マッチング累計4,000人以上
- 入社後6か月の定着率93.6%(2020年1月〜2022年12月の入社者)
- 厳しい自社基準でブラック企業を排除
- IT学習動画800本(累計6万人以上が利用)
- 完全無料で利用できる
こんな人におすすめ:
- インフラから始めて、クラウドの仕事を目指したい20代
- 基礎の勉強と転職活動を並行して進めたい方
- 関東・関西・東海で働きたい方
クラウドまでの道筋を、まずは無料で相談してみてください。
ITエンジニアへの就職に特化したサービス
まずは無料相談【ウズウズIT】
※対象は関東・関西・東海での就職を希望する18〜29歳の方です。登録後、本人確認の連絡があります。
ウズウズITは、インフラの入口からクラウドを目指したい20代に向いています。
ユニゾンキャリア
Google口コミ★4.8・IT専門アドバイザーが転職をサポート
まずは無料相談【ユニゾンキャリア転職】
ユニゾンキャリアは、IT・Web業界の転職に特化したエージェントです。紹介する求人を優良企業にしぼっているため、「クラウド」と書かれていても実際は監視だけ、というような職場を避けやすくなります。
開発からインフラまで学べる完全無料のITスクールがついているので、サーバーやネットワークの基礎を学びながら転職活動を進められます。オンライン面談やLINEで相談できるのも便利です。
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よくある質問
Q. 未経験からクラウドエンジニアになれますか?
なれますが、いきなりクラウドの構築を任されることは多くありません。運用・保守やサーバー構築など、インフラの仕事で経験を積んでからクラウドの担当になる流れが一般的です。
Q. クラウドエンジニアの給料はどれくらいですか?
job tagでは、クラウドを含む基盤システムのSEの求人の月給は35.3万円です。運用・管理(31.8万円)やヘルプデスク(29.0万円)より高めですが、未経験から入社した直後は、これより低い条件から始まることも多いでしょう。
Q. AWSの資格だけで転職できますか?
資格だけで経験者として採用されるのは難しいと考えられます。資格は基礎知識があることを示す材料になりますが、採用では現場で何をしてきたかが重視されます。資格は、未経験の入口の職種に応募するときのアピール材料として活かしましょう。
Q. クラウドエンジニアに夜勤はありますか?
job tagによると、基盤システムのSEの勤務は一般的に日勤です。ただし、障害が起きたときは夜や休日に対応を求められる現場もあります。また、未経験で最初に担当することの多い監視の仕事では、交代制の夜勤がある場合があります。
Q. クラウドエンジニアの仕事はAIでなくなりますか?
なくなるというより、仕事の中身が変わっていくと考えられます。単純な設定作業は自動化が進む一方で、どのサービスをどう組み合わせるかを考える仕事は人に残ります。クラウドを使う企業が80.6%まで広がっている今、設計できる人の必要性は続くでしょう。
Q. インフラエンジニアとクラウドエンジニアの違いは何ですか?
インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなどシステムの土台を作って守る仕事全体を指します。そのなかでも、クラウド上での構築を中心に担当する人がクラウドエンジニアと呼ばれます。job tagでも、インフラの仕事をする人の82.2%がクラウド上での構築をしているとされ、両者は重なる部分が大きいと言えます。
Q. 文系や高卒でもクラウドエンジニアになれますか?
なれます。インフラの仕事は、学歴や専攻より、サーバーやネットワークの知識と現場の経験が重視されます。文系・高卒の場合も、運用・保守など未経験を受け入れる仕事から入り、資格の勉強を並行するのが近道です。
Q. 未経験からクラウドエンジニアを目指せるのは何歳までですか?
未経験者を育てる前提のインフラの求人は、20代向けが中心です。この記事で取り上げたウズウズITは18〜29歳、ユニゾンキャリアは20〜29歳の方が対象です。30代以降は、資格に加えて、自分でクラウドの環境を作ってみた経験などを示せると、評価されやすくなります。
まとめ
クラウドエンジニアがやめとけと言われるのは、勉強の終わらなさや、未経験からの入りにくさが主な理由です。一方で、夜勤の多さは、構築を担当するようになればそれほど大きな問題ではありません。
この記事のポイント:
- クラウドを使う企業は80.6%(2024年)。インフラの仕事をする人の82.2%がクラウド上での構築に関わっている
- 基盤システムのSEは求人倍率2.24倍・月給35.3万円。ただし求人の多くは経験者向け
- 勤務は一般的に日勤で、クラウドの構築はリモートでも可能。きついのは学び続ける負担のほう
- 未経験からは、基礎を学ぶ→運用・構築で経験→クラウドの構築へ、の3ステップが現実的
いきなりクラウドエンジニアを目指すより、インフラの入口からクラウドにたどり着ける会社を選ぶことが、遠回りに見えていちばんの近道です。
どの会社ならクラウドの仕事につながるのかを一人で見分けるのが難しいときは、IT業界にくわしい転職サービスを頼ってみてください。
クラウドエンジニアは学び続けられる人には働きやすい仕事。入口の会社選びで、たどり着きやすさが決まります。
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この記事の監修者福島美遥
- 国家資格キャリアコンサルタント(登録番号:21066023)
- メンタルヘルス・マネジメントⅡ種ラインケア
- AFPファイナンシャルプランナー
- 東京ITスクール 7つの習慣ファシリテーター
この記事の編集者リクトレ編集部
IT転職・就活に特化したメディア「リクトレ」の編集部。未経験からのキャリアチェンジに役立つ情報を発信しています。
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